歯科助手とは?歯科衛生士との違いをわかりやすく解説

パートDH

こんにちは。歯科衛生士歴15年以上のパートDHです。
私の働いている医院にも歯科助手さんいますよ〜。
診療補助が中心で、歯科医師のサポートがメインのお仕事です。

患者さんから見れば、歯科医院で働くスタッフはみんな同じに見えるかもしれません。

そもそも、歯科衛生士の仕事自体を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

それなら「歯科助手と歯科衛生士の違いなんて、わかるはずがない」というのも当然です。

さすがに「歯科医師」との違いはわかっても、「歯科助手と歯科衛生士の違い」までは分かりにくいですよね。

白衣やスクラブ(制服)の色で区別している医院もありますが、「どの色が歯科助手?」「誰が歯科衛生士?」と迷う方も多いはず。

今回は、そんな歯科助手について、業務内容や歯科衛生士との違いをざっくり整理してみます。

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目次

歯科助手とは?どんな仕事?

歯科助手とは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士のサポートを行うスタッフのことです。

医療行為を行うことはできませんが、診療を円滑に進めるために欠かせない存在です。

歯科助手が出来る業務を簡単にまとめてみました。

  • 受付や会計、カルテの準備などの事務業務
  • 診療に使う器具の準備・片付け・滅菌
  • 診療中の器具の受け渡しやアシスタント業務
  • 院内の清掃や環境整備
  • 患者さんの案内や声かけ など
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直接患者さんのお口の中に触れることはありませんが、
医院の“顔”として、患者さんと接する機会がとても多いお仕事です。

歯科助手になるためには何が必要?未経験から始められるポイント

歯科助手の仕事を始めるのに特別な資格は必要ありません。

資格がなくても始められるので、未経験から挑戦する人も多く、パート・正社員・アルバイトなど働き方の選択肢が広いのも特徴です。

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医院ごとに求める人は違いますが、共通して大切なのは「安心感」と「誠実さ」だと思います。

今まで採用されてきた歯科助手さんの傾向を簡単にまとめてみました。

  • 約束や時間を守れる
    医療の現場でなくても「約束=信頼」。
    ドタキャンが多い中で、予定通り行動できる人は信頼されます。
    面接や見学の予約変更も、できるだけ避けたほうが印象が良いです。
  • あいさつができる
    小さな声で控えめに言うよりも、笑顔で堂々とあいさつできるほうが印象アップ。
    第一印象はあいさつで決まります。
  • 清潔感がある
    派手すぎるネイルや明るい髪色は敬遠されやすいです。
    白衣やスクラブが似合う清潔感を意識すると、患者さんにも好印象です。
  • 人の話をよく聞き、自分の要求ばかりを言わない
    意見を伝えることは大切ですが、まずは医院の方針をしっかり聞く姿勢が大切。
    合わないと感じた場合は無理せず、別の医院を選ぶのもひとつの方法です。
    協調性を持って動ける人は、どの職場でも重宝されます。
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特別なスキルよりも「当たり前のことを丁寧にできるか」ですね〜

ITに強い歯科助手は今とても重宝される!

パートDH

どこの歯科医院でもあるあるなんですけど、専門職の歯科医師や歯科衛生士って、パソコン操作に慣れていなくてITリテラシーが正直低いんです!

最近では、ホームページやブログ、InstagramなどのSNSを運用している歯科医院が増えています。

そのため、写真撮影・投稿・簡単な文章作成・パソコン操作などが得意な歯科助手さんは、とても重宝される存在です。

IT化が進むとコストパフォーマンスが向上します!
  • iPadを使った電子カルテや予約システムの導入
    • 紙のカルテやアナログ管理から、デジタルシステムに移行することで、患者情報の共有や業務の効率化がスムーズになりました。
  • web予約システムの導入(EPARKなど)
    • 最近では、多くの歯科医院でWeb予約システムを導入しています。
    • スマートフォンやパソコンから24時間予約・変更ができるようになり、患者さんの利便性が大きく向上しました。
    • 受付スタッフの電話対応が減るため、業務の効率化にもつながります。
  • 医院のホームページ・SNSの更新
    • 最近は、ホームページやSNS(Instagram・LINE公式・ブログなど)を活用して情報発信を行う歯科医院がとても増えています。
    • 患者さんに医院の雰囲気や取り組みを知ってもらうために、治療やイベントの写真投稿・院内掲示のデザイン作成・キャンペーンやお知らせの更新など、広報的な業務を歯科助手が担当することもあります。
  • オンライン会議や研修の参加
    • コロナ禍以降、歯科業界でも働き方や学び方が大きく変化しました。
      ミーティングや研修が、今ではZoomやTeamsなどのオンライン形式で行われることが増えました。
  • モニター説明・動画カウンセリングツール
    • 診療台のモニターやタブレットを使って、治療の流れや注意点を動画や画像で説明する医院も増加中。患者さんの理解度が上がり、同意説明もスムーズになります。
  • 勤怠・スケジュール管理のクラウド化
    • スタッフの出退勤やシフト作成も、アプリやクラウドで管理する医院が増えています。
    • パソコンやスマホで打刻でき、管理がシンプルになります。

しかし、デジタル化を進めたくても、操作に不慣れなスタッフも多いのが現状です。

そのため、IT機器に慣れている歯科助手がいると、日々の業務が格段にスムーズになります。

また、今後さらにデジタル化を導入する歯科医院は増えていくでしょう。

というのも、IT化を進めなければ時代に取り残されてしまうリスクがあるからです。

患者さんは、スマホ予約やLINE通知など「便利さ」を求めています。

そうしたニーズに応えられない医院は、結果として患者数の減少につながる可能性があります。

歯科衛生士と歯科助手の待遇の違い

業務内容や資格の有無によって、待遇には明確な差があります。

どちらも医院には欠かせない存在ですが、役割が異なるため給与面にも違いが出ます。

項目歯科衛生士歯科助手
資格国家資格あり資格なし(民間資格あり)
主な業務予防処置・保健指導・診療補助診療補助・受付・滅菌・事務
平均月給(正社員)約25〜30万円約18〜23万円
平均時給(パート)約1,500〜2,000円約1,100〜1,500円
仕事内容の専門性高い(医療行為あり)サポート中心
キャリアアップ教育・管理・講師など多様医療事務や衛生士への進学など

給与に関しては、地域によって差が大きいのも特徴です。

都市部では家賃補助や交通費支給など福利厚生が手厚い医院も多く、地方では物価に合わせてやや控えめな傾向があります。

パートDH

数字だけ見ると差はありますが、どちらの職種も医院にとって大切な存在です。
歯科助手を経験してから歯科衛生士への学校に進学すると授業内容の理解も早くなります。

ワンコ

歯科医院で働きながら学校に通って資格を取る人、すごいと思うワン!
現場での経験があるから、きっと勉強にも役立つワン!

歯科助手の見分け方(見た目)

  • スクラブ(制服)の色
  • 名札の文字
    DH・・・歯科衛生士(dental hygienist)
    DA・・・歯科助手(dental assistant)
ワンコ

初めてじゃ分からないワン

パートDH

ですね〜

歯科衛生士と歯科助手の仲が悪いって本当?

う〜ん…これは一概には言えません。

私の働いている医院では、歯科衛生士と歯科助手の関係はとても良いと思います。

お互いに声をかけ合いながら、チームとして協力して仕事をしています。

ただし、業務内容が違うことから、日々の中で「ん?」と思う瞬間があるのも事実かもしれません。

例えば、患者さん対応の仕方や、診療準備の手順など。

立場が違う分、見える景色も少しずつ違うんですよね。

でも、お互いの立場を理解して、「どうしたらみんなが気持ちよく働けるか」を考えて言葉を発することができれば、揉め事の回数はきっと減ると思います。

ワンコ

これはどんな業種でも課題だワン

まとめ

歯科助手は、歯科医院にとって欠かせない存在です。

歯科衛生士と仕事内容や資格、待遇には違いがありますが、目指しているのは「患者さんの笑顔」

お互いの立場や役割を理解し、思いやりを持って関わることで、チームとしての力は何倍にも広がります。

そして、歯科助手として経験を積みながら、歯科衛生士を目指して学校に通う人も本当に素晴らしいと思います!

これから歯科業界を目指す方や、今まさに現場で頑張っている方が、自分の働き方に少しでも希望を持てますように。

歯科業界を目指す方へ

歯科の職種に興味を持つことと、「人の役に立ちたい」という気持ちがあればスタートできます。

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